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これは兵庫県は株式会社安福又四郎商店さんが造るその筋では有名な日本酒"大黒正宗"の限定商品の純米吟醸酒(720ml)です。 どこが限定商品かと云うと酒米に「兵庫錦」を使っているんですね〜。 え?「兵庫錦」?食いついたあなたは偉い! 先日、aiちゃんと灘五郷の御影郷("福寿"、"大黒正宗"、"泉正宗"、"菊正宗"、"白鶴")と魚崎郷("浜福鶴"、"櫻正宗")の計7蔵を飲み歩く聖地巡礼"へべれけ"コースを周った時に寄らせて貰い、試飲してから買ったもの。 たかが720ml1本買うだけなのに、無理難題を云って奥まで取りに行かせたり、新品のお酒をわざわざ開けさせたり・・・、酔っ払いは何をするか判りませんな〜、ホント、ごめんなさい。 で、最近元気な株式会社安福又四郎商店さん、ようやく綺麗になったお店・・・の様な事務所にお邪魔させて貰う事が出来ました。 控え目で落ち着いたお酒がメインの株式会社安福又四郎商店さんに「フルーティーな奴、あります?」と自分でも何を云っているか分からない質問をした様でしたが、そこで勧められたのがこれ。 今年はこの新しい酒米「兵庫錦」を使った"華やか系"のお酒に挑戦しました"大黒チャレンジ"ですと注いで頂きました。 「兵庫夢錦」は聞いた事がありますが「兵庫錦」とは・・・。 つい最近(2011年)品種登録された新種の酒米で、ざっくり云うと「山田錦」に「西海134号」が1/4入っている感じ。稲穂が短かかったり、心白(削った残り部分)が多目だったりするらしい。 香りは「山田錦」より控え目の所謂"スッキリ系"のお酒になる様で、そいつをこちらの蔵では特別に55%も磨いて仕込んだとか。 実際、色々な酒蔵さんも色んなお酒造りに挑戦され結構色々頂きましたが、正直まだまだかなと素人の私でさえ感じるお酒もありましたので、内心、え?大丈夫なのかと思いつつ"大黒正宗"の純米吟醸酒、頂きました。 と云う事でこの"大黒正宗"純米吟醸酒は磨き55%の実質大吟醸クラス、55%も磨けばもはや"スッキリ系"を通り越し充分"華やか系"であります。 グラスに注ぐと香りは上品で強過ぎない吟醸香、そしてこれまた上品な口当たり、含み香もバッチリある瑞々しいフルーティーな美味しさ。 あっさりした酸味と控え目な甘味が口の中をスーっと通って行きます。そしてスーッと切れてから少しのコクだけが残り、次の一口が又欲しくなる。 見事なまでに"華やか"系ですね。これだけその味を主張しているこのお酒ならば、どんな肴にも負ける事はありません。と云うかこれだけハッキリと自分を主張しているからこそ、逆に肴の味が際立って来るんでしょうね。 今回の"大黒正宗"純米吟醸酒、その完成度は高く、全く隙の無い・・・、詰まり、旨いと云う事です。 控え目で昔乍らの日本酒造りをモットーにしているこちらの株式会社安福又四郎商店さんが新たな方向に挑戦したお酒と云う事で、あの営業の池田さんが仰った"大黒チャレンジ"は、私如きが心配するまでも無く大成功でした。 少し前まではどこかの会社の小さな事務所かと思われる様なプレハブの建物だったのに(失礼!)それが玄関を一新され、確実に次の一歩を踏み出しているのを間近に感じ、こんなに嬉しい事はありません。飲兵衛はずっと応援しておりますからね〜。 使用カメラiPhone6s、2017.11.02、aiちゃん撮影。 |
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